国府津のキーパーソン 髙橋 正則さん
6月の「まちあるき」でゲスト出演していただいた髙橋正則さんに、こちらのコーナーでもご登場いただき、国府津で過ごした幼少期の思い出などについて伺います。
かつて、国府津の海岸には防潮堤がなく、浜は今より大きく広がっていました。浜では地引網でシラス漁が行なわれ、小学校に行く前に網を引く手伝いをしていたという髙橋さん。ご褒美にもらったシラスは「忘れられない味」と話します。国府津の海は、急に深くなっていて、そこに叩きつけるような独特な波が生まれます。船は帰港する際、その波にうまくのらないと、海に押し戻されてしまうのだそう。「浜では、船が海に戻されないようにすぐにロープで引き上げなきゃならない。10人じゃ足りないので、小学生でも手伝いに行ってね。獲りたての砂利が混じったシラスをバケツにもらうのが楽しかった」
ほかにも、竹竿でキスやクロダイを釣り、浜では野球をしたと言います。昔は小学生から大学生までがみんな一緒になって遊び、小さいころは年上にかわいがってもらい、成長したら年下の世話をするのが当たり前だったそうです。
一方で、大人と肩を並べて働きたいと新聞配達を小学校4年生から始めました。新聞は重く、苦労はあったけれど、幼い配達員は珍しがられ、頭をなでられたり、お菓子をもらったり。人とつながることが好きで、今でも世代を超えた付き合いを大事にしています。
「地域に育てられた」と話す髙橋さん。恩返しになればと、地域の役職を引き受けてきました。いい人がいて、いい地域がある。人を育てる地域の活動を若い世代にも引き継いでほしいと願います。
【プロフィール】
髙橋 正則さん
1946年、石けん売りの行商をしてい た家の4人きょうだいの長男とし て生まれる。現在は、小田原市体育 協会副会長、国府津地区自治会連 合会副会長、国府津地区社会福祉 協議会会長などを兼任し、人望が厚い。







