地域の大人から子どもへと受け継がれるお囃子(はやし)
「天神さん」と呼ばれ親しまれている、国府津の菅原神社。4月25日に設定されている例大祭は、現在はその日程付近の休日に実施されていますが、かつては日程どおりに行なわれ、平日にあたった場合は学校が午前中で終わる〝半ドン〟だったそう。当時はほとんどの子どもが祭りに何らかの形で参加し、なかでもお囃子は子どもが主役となる晴れ舞台でした。
国府津では地区ごとにお囃子の特徴があります。現代的なリズムの西・南地区、ゆったりとした調べの東地区、国府津に隣接する田島地区の笛を融合させた北地区などさまざま。小学生から習い始めて小太鼓をマスターしたら大太鼓に挑戦させ、ゆくゆくは指揮者のような役割がある「笛」を吹けるまで育てる。これが国府津のお囃子の大まかな育成の形で、どこの地区も指導者・後継者不足に悩まされながらも、技術の維持と向上に努めています。
「頑張るとごほうびにアイスをあげているよ」と笑うのは、北地区の指導者。高校生になって部活で忙しいとお囃子から離れた子が、社会人になると戻ってきてくれることもあるそう。「うれしいねぇ」と目を細めます。国道一号線沿いの魚屋の60代の店主も「時間ができたら参加しているよ。若者と一緒に演奏するのが楽しみなんだ」と語ります。
お囃子は地域の年配者と若者がふれあう、貴重な交流の場。子どもたちはバチの持ち方から、年配者へのあいさつの仕方まで、日々の練習で自然と学びます。祭囃子の練習は、早い地区では2月から開始され、国府津小学校や公民館などで行なわれています。ご興味をもった方は練習をのぞいてみてはいかがでしょう。







