「みかんまつり」に高まる期待 みかん栽培のお手伝いへ
ヤッホー国府津村役場(以下、ヤッホー)は、11月29日(土)に「第4回 みかんまつり」を開催します!国府津が県下最古のみかんの栽培地と言われていることにちなんで行なわれるこのおまつり。ワークショップやパレード、みかんをテーマにしたマルシェ、みかんの販売などに、毎年300人以上が訪れます。現在、ヤッホーメンバー総出で企画を進めているところですが、肝心のみかんのなり具合も気になるところ。そこで今回、メンバーのご家族が営む「長谷川農園」を訪ね、生育の様子を見学しつつ、作業のお手伝いをさせていただきました。
小田原の海とまち並みを一望できる高台に広がるこちらの農園では、200年以上も前からみかんの栽培が続いています。8月中旬、真夏の陽ざしをあびた木々には青いみかんの実がたわわに実り、青空の下爽やかな景色が広がっていました。
この日体験したのは、摘果作業の一種である「全摘果」。摘果作業は本来一つの実を大きくするために、実が小さいうちに一部を間引く作業ですが、今回はすべてを摘み取る作業です。せっかく実ったのになんだか勿体ない……。でも、虫にやられた木の成長力を回復させ、木を休ませるための大切な作業なのだと教わりました。参加したメンバーは、木に登ったり斜面にはしごをかけたりと夢中で収穫しました。摘み取ったものは、全国的にも珍しい青みかんの「シロップ」として加工されます。収穫後に試飲させていただいたジュースは、爽やかな酸味と香りで喉ごし最高でした!
長谷川農園では、生協との取り引きをきっかけに、除草剤を使わず、農薬もできる限り減らした栽培を続けています。畑の周りにはアゲハチョウやバッタも飛び交い、自然とともにある農業を肌で感じました。「気候の異常は近年当たり前。自然は待ってくれない。毎年毎年観察し、よりよい栽培につなげておいしいものを作りたい」と語るのは、4代目の長谷川 壮也さん。先代から受け継ぎ学んだ農業への姿勢を大切に、日々自然と向き合われています。温暖な気候と水はけの良い土、そして相模湾からの潮風に育まれた小田原のみかんは、甘みと酸味が絶妙なバランス。近年は気温上昇や干ばつ、品種改良も加わり、甘みが増しているそうで、今年のみかんの出来も楽しみです。
生産者さんたちに大切に育てられたみかんが並ぶ「みかんまつり」には長谷川農園をはじめ、こだわりや栽培方法が違う複数の農家のみかんが勢ぞろいします。海風と太陽に育まれた旬の味を、どうぞお楽しみに!
【ヤッホー新聞一周年記念】移住者による〈国府津〝愛〟鼎談〉 「仲間みたいな関係」がうれしい!
移住してくる方も増えてきている国府津。そんな国府津の魅力を、移住者のみなさんに語っていただきました。
―国府津に来ようと思ったきっかけはなんですか?
阿部 暖矢(以下、「阿」) ずっとテレワークだったので、東京にいる意味ないなというのがあって。調べていたら、国府津にはコワーキングスペースもあり、仕事もしやすそうな環境が整っていたので決めました。
socks nanoda(以下、「S」) 私は、移住先を探すときに、その土地の雰囲気を見ながら、歩いて物件を探すというのをやっていたんです。国府津でもそれをやったら、条件に合う場所が売地に出ていて。〝海と山が近い〞ということしか知らずに来ました(笑)
ひらた よーこ(以下、「ひ」) 私は、海のそばで、ピアノを弾いて迷惑にならない所がいいということで探していて、たどりついたのが国府津の中古住宅でした。
―東京へも電車一本で行けるのもよいですよね。国府津暮らしはどうですか?
阿 僕はキャンプや自転車が好きで。ここはキャンプ場も近いし、自転車で箱根にも行ける。趣味と相性がいいと思っています。あと、これだけ地域の人と交流しているというのは今までなくて。
ひ 私も引っ越すまではいろいろと心配しましたが、みなさん本当に優しくて。先日ライブをした時も、たくさんのご近所の方が応援に駆けつけてくださったんです。国府津にあるイベントスペースでの餅つきも楽しかった。人との距離が、すごく近いですよね。みなさんと仲間みたいな関係になれるのがうれしいです。
―みなさん言われるとおり、国府津は人がいいですよね。こんなに地元感を感じたことはないというか。誰かと会うと「こんにちは」みたいな。国府津に来てよかったなと思うことはありますか?
S 私は日常のエピソードや浮かんだフレーズをもとに作品を作ることが多いので、前より自然が隣り合わせのようなものが増えたかもしれない。
ひ この間、近所の方が裏山のお花見スポットを教えてくださって。そこでは年配のご夫婦が自分が食べる分のみかんを作られているんですけど、本当にすてきな天国みたいな場所で。こういう方が山を守っているんだな、何かつながれたらいいなって。そう思えるような場所や人と出会えるのがうれしいです。
―最後に、これから国府津でこうしたいみたいなイメージはありますか?
S 作品が増えることでアトリエが手狭になってきていて。いつかはアトリエとは別の場所を所有して、そこで作品や靴下を見てもらったり買ってもらえたりできたらいいなと思うんですけど、手がまわらずで。
ひ ぜひ我が家を使ってください~。いまの家は家族だけで使うには広いので、いろいろと活用できないかなと思ったりするんです。夢が広がって、庭で野菜を育てたり、やったことないことにも挑戦してみたいです。
阿 僕は、ここで何かしたいっていうのはないんですけど、そういう、ご自身で何かをやっている人に関わるのが好きで。肉体労働が得意なので、何か力仕事が必要なことがあれば(笑)
ひ すぐにでもお願いしたいです(笑)
―やはり国府津のキーワードは、〝人とのつながり〞ですね。国府津の魅力が再発見、再確認できる時間になりました。みなさんありがとうございました。
山とまちのくらしをつなぎたい! ヤッホー山部が始動
ヤッホー国府津村役場(以下、ヤッホー)は、2024年6月より二宮町のシイタケ農家(今田 由季子)さんと、国府津周辺に土地を持つ農家さんのご協力のもと山林整備活動を開始しました。
この企画は、ヤッホーの副村長・上垣 喜寛の発案から始まりました。上垣は、市民自らが地域の山で林業をする「自伐型林業」を応援する仕事を全国で行なってきましたが、2020年に国府津に引っ越して、自分が住む地域の山にも関わりたいと思うようになったと言います。自宅に薪ストーブがあって、冬になると薪を消費するくらしの上垣。「薪作りと山の手入れ」をセットにして地域の山に入ることができないかと、この活動を思いつきました。
国府津駅から車で約10分の山が活動場所です。もともとは、先人たちが燃料としてクヌギやコナラを植えて大切に管理していた山林でしたが、約50年も手入れがされず、アオキと笹で一面が覆われ荒れた状態となっていました。
専門家を招いて整備の方向性を打ち合わせ、夏から活動を開始。ヤッホーメンバーをはじめ、SNSで活動を知り参加を希望した方々とともに、1ヶ月に2回ほどのペースで整備を進めました。道具は、ヤッホーらしく国府津の商店「神田屋」で購入。3ヶ月かけて笹を伐採しました。笹はチップにして小田原市の市民会館跡地に敷く予定です。また、12月には10本ほどのクヌギとコナラを伐採し、シイタケのホダ木(※)作り。ホダ木として利用できない部分は、薪や丸太のイスとして、1本の木を余すところなく使います。
「ヤッホーのみなさんと手入れした山林のすぐ下は、ホタルがいる水源。水路の復活も視野に入れて活動を継続してほしい」と農家さんは語ります。
活動をとおして、さまざまな体験をしたメンバー。夏はカブトムシやセミ探しに夢中になり、秋はツルでリース作り。冬は笹に巻き付けたパンを焚き火で焼いて食べたり、竹林整備で間伐した竹で家の垣根も作ったりしました。アイディア次第で山資源はこんなにも多様な活用ができるのかと驚きの様子でした。
まちに暮らす人にも山を身近に感じてもらい、いつか国府津の山を、ヤッホーらしく人が集う場所にしながら手入れができたら……そう願うヤッホーメンバー。今後も、薪作りやシイタケ菌の植え付けイベント等を開催予定ですのでご参加お待ちしています。
国府津がみかん色に染まる一日 「みかんまつり」開催
快晴に恵まれた11月24日、国府津のまちはいつにも増して活気にあふれていました。年に1回開かれる「みかんまつり」です。ヤッホー国府津村役場が主催し、今年で3年目を迎えたこのイベントには、例年以上の参加者が集まりました。
「いやー、にぎやかだね」。国府津駅前の沿道を歩くおよそ150人のパレードの列を見て、地元の方が目を細めました。通り沿いの店先にはみかん色の旗が揺れ、民家からはパレードに向けて手を振る姿があちらこちらで見られました。箱根駅伝とまではいかないけれど、沿道にこれほど注目が集まるのは珍しいことです。まち中に、みかんの仮装をした参加者の楽しげな「ヤッホー」という掛け声が響き、昨年に引き続き参加した人からは、「参加者が増えたね!」と喜びの声も聞かれました。
まちなかの4店舗で開催されたワークショップも盛況でした。パン屋の「神戸屋ふるや店」では、みかんパンを使ったフルーツサンド作りに興じる家族連れの笑顔が、魚屋の「魚伊三」では、プロの手ほどきを受けながら三枚おろしに挑戦する参加者たちの真剣な姿がありました。ファッション店の「フルヤレディスファッション」では、オリジナルブローチ作りが行なわれ、こちらも大人気。そして「精進カフェ マリアージュ」の書道教室では、店内で出会ったばかりの人同士で、書いた作品を交換し合う心あたたまる場面もあり、初対面とは思えないほど和やかな雰囲気が広がっていました。
イベントの中心地となったBLEND PARKでは、「みかんマルシェ」が行なわれ、14店が参加し大いににぎわいました。みかんの果肉や果汁、皮などを使った飲食物や、みかんをモチーフにした雑貨など、ここでしか出会えない商品がずらりと並び、どの店も次々と品切れ状態に。国府津の農家さんたちが育てたみかんをお土産に、来場者はご機嫌な表情で会場をあとにしました。
「みかんまつり」の目的は、国府津のシンボルである「みかん」に感謝を伝えること。そして、国府津を楽しんでもらうこと。国府津を初めて訪れた人には、「まちにこんなにたくさんすてきなお店があるんだ」と感じてもらい、移住者や一部の地元の人にとっては、普段から気になっていたけれどなかなか入れなかったお店に自然と足を運ぶ機会となりました。
みかんをきっかけに、普段とは少し違うまちの姿や人とのつながりが見えた一日でした。この特別な体験が、ふとした日常の中で「また行ってみたい」と思えるようなきっかけになり、まち全体にさらにふれあいが増えていく。そんな未来を感じさせる一日になりました。
地元っ子が国府津案内 絶景と路地と国府津めし
「ヤッホー国府津村役場」(以下、ヤッホー)では、年に数回、〈まちあるき〉を行なっています。その名も『地元っ子と国府津まちあるき』! 「国府津のくらしを感じることができる」と好評なこの企画。ヤッホーメンバーが〝地元っ子〟の目線で国府津を案内するというのが、その最大の特徴です。
6月1日の企画では、県外からの参加者や国府津に移住したばかりの方などを含め、10人が参加しました。今回のガイドは、「生まれも育ちも国府津」、「結婚とともに国府津」、「4年前に国府津に移住」という、視点が少しずつ違う3人の〝地元っ子〟です。
まずは、国府津駅からスタート。駅前から順に、国府津の商店や建物を巡ります。日常のまち並みに貴重な建造物がまぎれているのも、国府津の大きな魅力の一つ。登録有形文化財となっている商店や、看板建築(※)についても、実物を見ながら解説しました。1916年(大正5年)建造の石蔵をリノベーションしたギャラリーでは国府津の歴史資料も展示。昔の写真などを見ながら、まちのキーパーソン・髙橋正則さんにお話を伺いました。
続いて、国府津に来たからには見ていただきたい絶景へ。駅裏の小高い山を上っていき、中腹にあるフラワーガーデンや帰りの坂道から、眼下に広がる景色や海とまちと線路のコントラストを楽しみます。
そんなころ、ふもとのヤッホーランチ班は「国府津めし」の準備を着々と進行中。「国府津めし」とは、地元産の梅干しをだしに漬けた〝だし梅〟を〝国府津産のお米〟と炊き込み、そこに〝小田原で穫れたシラス〟をのせたもの。ヤッホーメンバーで開発しました。〝地アジつみれ入りあら汁〟や、お土産の〝地元産梅ジャムを練り込んだパン〟含め、皆さんに満足いただけたようで、ランチ会場には笑顔があふれました。
午後は路地裏散歩へ。情緒ある、けれどプライベート感あふれる路地に入るのは勇気がいるけれど、そこは勝手知ったる〝地元っ子〟。エピソードを交えつつ、次はこの路地、次はあの路地と進みます。
最後は、海辺のマルシェで解散。地域のイベントもぜひ楽しんでほしいとルートに組み込みました。
参加者からは、「自分では絶対行けない、気づかないところを歩くことができて本当によかった」、「初めて国府津に来たが、バラエティにとんでいてどこも興味深く体験できた」、「またほかの季節にも来たい」など、たくさんの感想をいただいた今回のまちあるき。これからも、プランは変えつつも、〝地元っ子〟魂全開で国府津のまちを案内していきます。
ヤッホー!「春を届ける仕事」のお手伝い体験
「ヤッホー国府津村役場」(以下、ヤッホー)は、4月中旬、八重桜の収穫のお手伝いをしました。小田原市をはじめとする周辺市町村は、「桜の塩漬け」の名産地で、全国トップシェアを誇ります。和菓子やリキュールに使われるなど、春を五感で感じることができる日本の食文化の一つです。しかし近年は、農家の高齢化で思うように桜の花が集まらないこともあるそう。そのような中で、1877年(明治10年)創業の老舗、前羽地区にある漬物問屋「飯島清太郎商店」から花の収穫ボランティアのご依頼をいただきました。
桜を摘むタイミングは満開のときに合わせて行なうのが「飯島清太郎商店」流で、今年は4月の3週目、期間は1週間ほどのお手伝いでした。収穫は初めてというメンバーがほとんどでしたが、それぞれが、行けるときにお手伝いするスタイルで取りかかりました。初日に参加したヤッホーの村長(古谷友子)は、「木登りは久しぶり」と脚立から上の方の枝に手を伸ばし、一輪一輪、丁寧に収穫していました。ボルダリングが得意という同副村長(杉山大輔)は、高所に咲く花に狙いを定めてさっそうと木登りをしていました。もちろん高所が苦手な方も大丈夫。片手でも簡単に摘むことができるので、赤ちゃんを抱っこしながら収穫したメンバーもいました。
八重桜の花びらは色が濃く、一面のピンク色の世界に夢見ごこちで、あっという間に2時間程度のお手伝いは終わりました。珍しい体験ににこにこ顔で帰宅したメンバーたちは、花をおすそ分けいただくと、塩漬けを作ったり、メロンパンの生地に桜をトッピングした「桜パン」を作ったり、各自の特技を生かしながら「春」を楽しみました。
今年収穫した桜は、1年後に「桜の塩漬け」として出回るそうです。「飯島清太郎商店」からは「桜摘みも桜の塩漬け作りも、いつまでできるかわからない仕事ですが、皆さんのおかげで、また来年の春を届けられます」と言っていただき、うれしいやら寂しいやら……少し複雑な気持ちになったメンバーもいました。
「桜の塩漬けには梅酢も欠かせないことがわかり、前羽地区の桜と曽我地区の梅という、地域のつながりも見えました。農家さんの仕事が身近な風景や食生活を支えていると感じ、地域の子どもたちに伝えていきたいと思いました」(メンバーの一言)
2022年に設立したヤッホーは、今後もこのように地域の困りごとをみんなで「楽しい」に変えていきます。








