大正時代の蔵に集う 国府津のおひなさまたち!
毎年ひなまつりの時期に小田原各地で開催されている、おひなさまの展示をめぐるスタンプラリー「おだわら雛の道中」。実は昨年より「ヤッホー国府津村役場」(以下、ヤッホー)も参加し、新エリアとして〝国府津〟も加わっています。
会場は、国道1号線沿いにある「KURA shop & gallery」。国の登録有形文化財に認定されている、大正時代の蔵をリノベーションしたギャラリーです。普段は新進気鋭のアーティストの作品展や、小売店のポップアップショップの場として活用されているここで、2月14、15日の2日間、地域のみなさんの所蔵しているおひなさまを展示。地元の方だけでなく、おひなさまが好きでめぐり歩いている方、遠方から訪れて散策の途中に足をとめた方など、多くの人に楽しんでいただきました。
なかでもひときわ目を引いていた9段飾りのおひなさまは、この蔵を所有している旧長谷川陶器店のご家族のもの。およそ100年前のものだそうで、その希少性の高さに多くの方が見入っていました。このひな飾りは、おひなさまが屏風の前に座っている〝段飾り〟ではなく、御殿の中に入っている〝御殿飾り〟。下段には歌舞伎の演目を模したと思われる人形が並び、「これは舌切り雀だね」「これは義経千本桜じゃないかしら」と、見る人の考察心もくすぐっていたようです。
もともと「おひなさまに〝ひなたぼっこ〟を」といった思いからはじまったという、このスタンプラリー。お子さんの成長とともに飾ることの少なくなっていくおひなさまを、あらためて並べて、たくさんの人の目にふれる機会を得られるのは、持ち主にとってもおひなさまにとっても幸せなことかもしれません。
またギャラリーの2階では、国府津保育園の園児たちのつくったおひなさまも展示。制作者である園児たちが自分の作品を誇らしげに家族に紹介している姿はなんとも微笑ましく、1階での感動とはまた違う、国府津らしいあたたかい空気がただよっていました。
ひなまつりの展示にあたってこの時期国府津では、保育園の園児たちはおひなさまづくりに励み、ヤッホーメンバーはお預かりしたおひなさまを所蔵場所から運搬し、段をつくり、梱包されているおひなさまや品々を開封し、並べていく作業にいそしみます。来たる当日には、メンバーが交代で会場に立ち、来られた方におひなさまの説明をしたり、国府津の話をしたり。華やかなイベントとはまた違う、みなさんが大切に営んできた歴史をともに感じるようなひととき。寒い日の続くなかの陽光の2日間を、国府津のおひなさまとともに過ごさせていただきました。







